JLPT Level 2, Reading Comprehension - 2004
問題1 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1234から最も適当なものを一つ選びなさい。
| 「お母さん、もう少し大人になりな(注1)、お父さんくらいに」私の背中に6歳の息子が言った。 自転車の後ろに乗せ、幼稚園に向かう途中のことだった。ドキッとした。 確かに私は一日中、3人の子どもに片づけ(注2)をしなさいとか、宿題をやってしまいなさいとかうるさい。 頭に来ると子どもと同等(注3)になってけんかをしている。 それに比べ夫はその様子を少し離れて見ていてたまに口出(注4)しするくらいで大人なのだ。 それにしても幼稚園児(注5)の言うことにしては立派過ぎる。「大人って?」と聞いてみた。 すると、後ろから私の体に手を回して「ほら、お母さんこんなに小さいよ。もっと大人になってお父さんくらい大きくなって!」。 な一んだ体の大きさのことだったんだ。 私は「大人だって小さい人はいるよ。 ほら、おばあちゃんなんて大人なのにお母さんより小さいよ」と投げかけた。 「あのね、おばあちゃんはぼくが生まれる前、大人だったんだよ、でもね、今はおばあちゃんになって縮んだの」。 ①う一んなるほど。 初めは「大人になりな」なんて言われて反省し、次はおばあちゃんを大切にしなければと考えさせられた。 幼稚園に着いた。息子は手を振り、門をくぐって(注6)行く。②後ろがいつもより大人(注7)びて見えた。 (2001年11月3日付『朝日新聞」による) | |
| (注1)なりな:なりなさい | |
| (注2)片づけをする:片づける | |
| (注3)同等:同じ程度 | |
| (注4)ロ出し:他の人の話に横から何か言うこと | |
| (注5)(幼稚園)児:(幼稚園の)児童 | |
| (注6)くぐる:下を通って抜ける | |
| (注7)大人びて:大人のように |
筆者は最初「大人になりな」という言葉をどのような意味だと思ったか。
- 子どもに対して立派なことを言って、子どもに尊敬されるようにという意味
- 子どものようにすぐ感情を表さないで、常に冷静でいるようにという意味
- 子どもと同等の立場で、子どもの気持ちをよく理解するようにという意味
- 自分の意見を持って、子どもの行動によく口出しするようにという意味
この子どもは「大人」ということをどのようにとらえているか。
- 子どもを持っている人は大人で、子どもを持っていない人は大人ではない。
- 孫を持っている人は大人で、孫を持っていない人は大人ではない。
- 子どもは必ず大人になるが、中には体の小さい大人もいる。
- 体が大きい人は大人で、体が小さい人は大人ではない。
①「う一んなるほど」とあるが、このとき筆者はどんなことを考えたか。
- 年をとって小さくなったおばあちゃんを大事にしようと思った。
- 息子も大人の会話ができるようになったと思った。
- 自分ももっと大人になったほうがいいと思った。
- 自分より夫の方が大人だと思った。
②「後ろ姿がいつもより大人びて見えた」とあるが、なぜそう見えたのか。
- 子どもの言葉によって、いろいろ考えさせられたから
- 子どもが一人で手を振りながら歩いて行ったから
- 子どもなのに大人のようなロの聞き方をしたから
- 子どもがおばあちゃんの心配をしているから
(⑤)に入る最も適当な言葉はどれか。
- つまり
- それが
- または
- ところが
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by Peter van der Woude
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Updated: 15-June-2008